「子連れだから再婚は無理かもしれない…」と再婚を諦めている方はいませんか?
実はそんなに悲観的になる必要はありません。現代では4組に1組が再婚カップルと言われており、子連れで離婚しても再婚できる可能性は十分にあります。
そこで今回は、子連れでも幸せな再婚をする方法について、再婚するための注意点や方法をご紹介。
ぜひ最後までお読みいただき、幸せな子連れ再婚のヒントを掴んでください!
子連れ再婚はあり?子連れの再婚に関して気になること
実際に子連れで幸せな再婚ができるのでしょうか?また後悔はしないのでしょうか?
「子供と新しいパートナーはうまくやっていけるのか」「義両親や親戚とはうまくやっていけるのか」など考え出すと疑問が次々湧いて止まりません。はじめに気になる疑問について回答していきます。
子連れの再婚率は26.8%!4組に1組が再婚している
厚生労働省の平成 28 年度「婚姻に関する統計」によると、平成27年度に結婚した人のうち、26.8%が「夫婦どちらかが再婚」のカップルだったことがわかっています。3組に1組が離婚する現代では、4組に1組が再婚。ご想像より多いと感じたのではないでしょうか?
子連れの場合はどうなのでしょうか?芸能人の中にも宮沢りえさん、山口もえさん、安達祐実さんなど、子連れで再婚している方はたくさんいらっしゃいます。再婚数が多くなっている現代では、子連れで再婚することもそれほど珍しいことではないのです。
子連れで再婚をするときの注意点(子供との関係)
それでは、子連れで再婚する時にはどのようなことに注意したらよいのでしょうか。
それは、次の3つの点です。
- 子どもとパートナーの間に良い関係性を築く
- 子どもを叱るのは実親から、フォローは義親から行う
- 子どものストレスケアを十分に行う
それぞれ詳しく解説していきます。
子どもとパートナの間に良い関係性を築く
まず、再婚前にはお子さんが新しいパートナーに懐いているか確認が必要です。まだよそよそしい状態でしたら、再婚の前にもっと二人が一緒に過ごす時間を取ってあげた方が良いでしょう。
また、お子さんには再婚についてきちんと説明しなければなりません。お子さんが再婚について十分に理解し、賛成してもらうことが重要です。
子どもを叱るのは実親から、フォローは義親から行う
再婚後には、お子さんを叱らなければならないシーンが必ず出てきます。そんな時、パートナーから叱ってもらうのではなく、実の親から叱るようにしましょう。
お子さんは義理の親から叱られることをとてもストレスに感じます。パートナーには叱った後のフォロー役に回ってもらうようにしましょう。
子どものストレスケアを十分に行う
また、お子さんは再婚後の新しい環境にストレスを感じているかもしれません。
苗字が変わったり、新しい家で過ごしたり、転校したり、親の都合で発生した様々な変化は、少なからずお子さんのストレスになっているはずです。
注意深く様子を見ながら、十分にケアしてあげてください。
子連れで再婚をする時の注意点(パートナーとの関係)
パートナーとお子さんの関係については何に注意したら良いでしょうか?
まず再婚前に十分にお子さんと触れ合う時間をとってもらってください。いざ再婚となっていきなり同居するとなると、なかなかうまくいかないものです。
事前に一緒に過ごす時間をとって関係性を作っていくことで、パートナーご自身もどう接すればよいのかわかっていき、スムーズに同居生活を開始することができます。
また、再婚後の生活について具体的に話し合っておきましょう。経済的負担はどう分担するのか、家事や子育ての分担はどうするのか、そもそも新しく子供を作るのか等、再婚前に話し合っておくことで、再婚後のトラブルを未然に防ぐことができます。
また、子連れということで義両親からの反対があるかもしれません。義両親からは離婚理由や今後子供を産むつもりかどうかなど、今後の計画について聞かれるはずです。そんな時は隠さず正直にその時点の考えを説明しましょう。
すぐに理解を得ることはできないかもしれませんが、会話を続けることで関係性も少しずつ出来ていきます。諦めずにコミュニケーションをとり続けることが重要です。
子連れで幸せな再婚をするための方法
それでは、お子さんやパートナーとはどのように関係性を作っていけば良いのでしょうか?具体的な方法を考えてみましょう。
再婚前に子どもと新しいパートナーが一緒に過ごす時間を多くとる
お子さんとパートナーが良い関係を築くには、何より再婚前に2人が一緒に過ごす時間をたくさんとることが重要です。
3人で一緒にご飯を食べたり、一緒にどこかに出かけたり、同じ体験を共有することで少しずつ関係性が出来てきます。
いきなり再婚して同居開始をするとなると、お互いにどんな風に関わり合ってよいかわからずに戸惑ってしまい、場合によってはギスギスした家庭となってしまうかもしれません…。
ぜひ再婚前にお互いを知り合うための時間をたくさんとっておきましょう。
子連れだからと遠慮することなく、何でも話し合える関係をパートナーと築く
「子連れの自分と再婚してくれるのだから…」とパートナーに遠慮してしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、遠慮したままで自分の言いたいことが言えないままでいると、どうしても対等な関係性が築けず、再婚もなかなか長続きしないものです。
「自分のことを好きになってくれたんだ!」と自信をもって、パートナーとも何でも遠慮なく話し合える関係性を作っていきましょう。
そういう関係性があれば、その先の人生で様々な困難に出くわしたとしても、きっと2人で一緒に乗り越えていくことができるはずです。
義両親・親戚に新しいパートナーと子供が一緒に過ごす時間を見てもらう
最初のうちは、義両親やご親戚から再婚について反対されてしまうことがあるかもしれません。
そんな場合には、ご挨拶に行って口で説明することも必要ですが、実際にパートナーとお子さんが接しているところを見てもらうのが一番手っ取り早い方法です。
2人が戸惑うことなく仲良く話している姿や、一緒に何かをしている姿を見てもらえれば、再婚にも問題がないということを実感してもらいやすいでしょう。
2人の良い関係性を窺い知ることができれば、義両親やご親戚にも安心してもらえるはずです。
子連れで再婚をするための手続き・手順
それでは、子連れで再婚するためにはどのような手続きが必要となるのでしょうか?
お子さんを養子縁組するかどうかで大きく手続きが異なってきます。具体的に見てみましょう。
養子縁組をする場合の手続き(普通養子縁組・特別養子縁組)
まずは「養子縁組」をするかどうかを考える必要があります。養子縁組には2種類あり、「普通養子縁組」と「特別養子縁組」です。
「普通養子縁組」は実の親との親子関係を維持したまま養い親との親子関係が生じる養子縁組のことを指し、戸籍には「養子」「養女」などと記載されます。
ちなみに、普通養子縁組の場合は実の親とも親子関係が継続するため、引き続き実の親から相続を受ける権利者のままです。
「特別養子縁組」は養い親と養子が実の親子と同じ関係になります。家庭裁判所による養子縁組の決定が必要になるなど、かなり厳格な手続きが必要です。
実子と同じ扱いになるため、子どもは元の戸籍を抜けて養い親の戸籍に入り、「長男」「長女」などと実の親子と同じ記載がされるため、容易には養子であることがわからない状態になります。
養子縁組をしない場合の手続き(子供の氏の変更・子供の入籍届)
次に養子縁組をしない場合、お子さんの苗字と戸籍をどう扱うか検討が必要です。
例えばお母さんが婚姻届によって新しいパートナーの苗字になり、新しいパートナーの戸籍に入るケースがあるとします。その場合でも、お子さんの苗字は一緒に変わることはありませんし、戸籍も前の戸籍に残ったままです。
ただし、家庭裁判所に対して「子の氏の変更許可申立」を行うこと、そして行政機関に「入籍届」を出して同じ戸籍に入ることが可能です。お子さんにも苗字を変えたい、変えたくない等希望があると思います。よく話し合って苗字を変えるか、戸籍をどうするか検討して、必要に応じて手続きをとってください。
その他の手続き(児童扶養手当の廃止、子ども手当の申請)
最後に、一人親家庭に対して支払われている「児童扶養手当」を受給している場合には、その廃止の手続きが必要です。
また、「児童手当」を受給していて、かつ養子縁組をしている場合は、父母の収入の多い方に受給者を変更する必要があります。
また、受給者が変更にならない場合でも、受給者の氏名が変更になっている場合はその届出が必要です。
その他にも、住宅手当や医療費助成など自治体によって何か制度を利用している場合は、継続受給して問題ないものか支給要件をご確認ください。
まとめ
子連れの再婚は、いろいろな注意点を知識としてはわかっていても、実際にはなかなかうまくいかない…というケースも多くあります。幼い子供の場合や、思春期の子供の場合でもそれぞれ違う種類の問題が出てきてしまいます。
それでも、まずは知識として知ってもらうことで少しでも多く参考にできるタイミングが来るのではないかと思い、こちらの記事を執筆しています。
何か不安なこと、気になることがあったらぜひこちらの記事を読み返してみてくださいね。
お子さんと一緒に幸せな再婚ができることをお祈りしております!